お知らせ
「生臭くない卵」とは何か。卵の臭みの正体を、卵屋が解説します。
「生卵が、ちょっと苦手で」 そう話す方に、何度も会ってきました。 聞いてみると、理由はだいたい同じです。 「生臭いのが、無理で」 たしかに、生卵の独特の匂い。あの匂いが苦手で、卵かけご飯やすき焼きを敬遠している方は、少なくありません。 でも、ちょっと待ってください。 その「生臭さ」、卵そのものの匂いだと思っていませんか? 実は、違うんです。 20年間、卵を作り続けてきた卵屋として、今日はその話をさせてください。 そもそも、卵は「生臭くない」ものです 意外に思われるかもしれませんが、本来、卵には生臭さはありません。 新鮮な卵を、健康な鶏が産んだとき、その卵はほぼ無臭か、ごくわずかな優しい香りしかしないんです。 スーパーでよく売られている卵に感じる、あの独特の匂い。あれは、卵そのものの匂いではなく、鶏が食べてきたエサの影響で生まれているものなんです。 つまり、卵の匂いの正体は、「鶏が、何を食べて育ったか」なんです。 動物性のエサが、卵の匂いに影響します 鶏のエサには、大きく分けて2種類あります。 動物性のエサ:魚粉や、肉骨粉など、動物由来の原料を含むもの 植物性のエサ:穀物・豆類・茶葉・海藻など、植物由来の原料だけで作るもの 卵の匂いに影響を与えるのは、動物性のエサです。 特に魚粉は、安価で栄養価が高く、たくさんの鶏のエサに使われています。鶏の成長にも、卵を産む量にも、効率がいい。だから、多くの養鶏場で当たり前のように使われてきました。 ただ、魚粉を食べた鶏が産む卵には、独特の匂いが残りやすい。 これが、「生臭い卵」の正体です。 私たちは、植物性のエサだけを選びました コロンブスの茶卵を育てるエサには、動物性原料を一切使っていません。 すべて、植物性です。 主役は、高知県産の茶葉。海藻、有効微生物、遺伝子組み換えではないトウモロコシ。これらを独自にブレンドした、専用のエサで鶏を育てています。...
続きを読む卵屋がなぜスイーツを作るのか。
二代目は、家業を継ぐ前に、4年間、修業に出ました。 二代目の佐々木将司は、こっこらんどに戻ってくる前に、高知のある料理研究家のもとで、4年間、洋菓子を学びました。 家業は卵の卸売です。継ぐだけなら、修業はいらなかった。 それなのに、なぜ4年間、洋菓子を学んだのか。 理由はひとつでした。 「うちの卵を、もっといろんな形で味わってほしい」 ただ、それだけ。 卵を売るだけじゃ、足りない。卵そのものの美味しさを、お菓子という形で届けたい。そう考えたとき、自分の手で作れるようになるしかなかったんです。 修業時代の話を、将司は多くを語りません。 ただ、戻ってきた将司の手から、ロールケーキが、プリンが、たまごどうふが、次々と生まれていきました。 その一つひとつに、4年間の重みが詰まっています。 「素材が、すべてを決める」 修業時代に、将司が何度も聞かされた言葉があります。 「素材が、すべてを決める」 良いお菓子を作りたければ、まず良い素材を選びなさい。技術や工夫は、その後の話だ。──そう教わったそうです。 その言葉が、将司の中に残り続けました。 修業を終えて、こっこらんどに戻ってきたとき、将司の目の前には、20年かけて作ってきた茶卵がありました。 植物性の飼料だけで育てた、四万十の茶卵。橙色の黄身、透明な卵白、生臭さのない香り。 「素材が、すべてを決める」 教わった言葉と、目の前にある卵が、ぴたりと重なった瞬間でした。 「この卵があれば、世界一のスイーツが作れる」 将司は、そう確信したそうです。 ある日、将司は卵黄を見つめていた。 ちゃらんぷりんが生まれたきっかけは、ふと将司が割った一個の卵でした。 ボウルに落とした茶卵の卵黄が、いつもより深い橙色をしていた。指でつまめそうなくらい、ぷっくりと盛り上がっていた。 「この黄身を、そのまま食べてもらいたい」 将司は、そう思ったそうです。 そこから、卵黄を主役にしたプリンの開発が始まりました。砂糖の量、加熱の温度、混ぜ方の順番。何度も試作を重ねました。 完成したのは、口に入れた瞬間に「濃い」とわかるプリン。橙色の卵黄の力が、そのまま味になりました。 それが、ちゃらんぷりんです。...
続きを読む卵屋のロールケーキが、なぜ美味しいのか
ロールケーキを、最後に「美味しい」と思ったのはいつですか。 スーパーでも、コンビニでも、デパ地下でも。ロールケーキはどこにでもあります。 あまりにありふれていて、特別な存在ではなくなったかもしれません。 でも、もう一度、聞かせてください。 「これは違う」と、心から思えるロールケーキに、最近出会いましたか? 累計10万本。けれど、自慢したいのは別のこと。 ちゃまごdeロールは、店舗・ふるさと納税などを合わせて、累計の販売本数が10万本を超えました。 一万、二万ではなく、十万。 ありがたい数字です。でも、私たちが本当に誇りに思っているのは、別のことです。 「また食べたい」 「来年もお願いします」 「親にも送りたい」 そう言ってくださる方が、毎年、増え続けていること。十万本という数字の背景には、何度もリピートしてくださる方の存在があります。 数字より、その一言の方が、ずっと重いのです。 「卵屋が作るロールケーキ」って、どういう意味だろう。 普通、ロールケーキ屋さんは、卵を買ってきて使います。 私たちは、逆です。 四万十の自社養鶏場で育てたコロンブスの茶卵を、その日のうちに工房へ運ぶ。割った卵が、そのままスポンジになっていく。 「素材を仕入れる」のではなく、「素材を育てる」ところから始まっている。 それが、卵屋が作るロールケーキの、いちばんの違いです。 20年かけて作ってきた茶卵。植物性の飼料だけで育て、高知の茶葉と、四万十川の地下水で育てた卵。その卵を、スイーツに使えるなんて贅沢な話です。 でも、その贅沢を、当たり前にやっています。 卵黄の色が、生地の色になる。 ちゃまごdeロールのスポンジを、断面で見てください。 少し、黄色が濃いはずです。 それは、コロンブスの茶卵の卵黄が、橙色に近い深い色をしているから。卵黄の色が、そのまま生地の色になるんです。...
20年かけてたどり着いた──コロンブスの茶卵の物語
お客さまの声から、すべてが始まりました 約20年前。 一人のお客さまから、こんな声が届きました。 「卵にこだわって、子どもにも安心して食べさせられる卵を作ってほしい」 正直、戸惑いました。 当時、卵屋として30年近く卸売をしてきた私たちにとって、それは簡単な注文ではなかったからです。動物性の飼料を一切使わずに、本当に美味しい卵が作れるのか。 でも、向き合うと決めました。 そこから、20年。 試行錯誤を重ねて辿り着いたのが、コロンブスの茶卵です。 いつも食卓が、笑顔でありますように 茶卵づくりの根っこには、いつも一つの想いがあります。 「いつも食卓が、笑顔でありますように」 朝の食卓で、ご家族が「美味しいね」と笑い合う。お祝いの席で、誰かが目を細めて喜んでくれる。卵というのは、そういう日常の景色のすぐそばにある食材です。 だからこそ、妥協できなかった。 20年という時間は、長すぎたのかもしれません。それでも、お客さまの笑顔を思うと、止まれなかったんです。 飼料は、すべて植物性。専用ラインで作られる、私たちだけのエサ 茶卵の最大の特徴は、飼料にあります。 動物性原料は、ゼロ。 すべて植物性の原料だけで、鶏たちを育てています。主役になるのは、高知県産の茶葉。そして、海藻、有効微生物、遺伝子組み換えではないトウモロコシ。これらを独自の比率でブレンドした、専用のエサです。 このエサは、私たちのためだけに作られています。 飼料業者さんに専用ラインを設けてもらい、そこで配合・製造して納品してもらう。茶卵のためだけに動いているラインが、ある。 「自分たちの力で売っていく」 それが、こっこらんどの覚悟です。だからこそ、エサの一粒まで、自分たちの責任で選び抜いています。 この飼料配合は、国際特許を取得しました。20年かけて辿り着いた、私たちだけの答えです。 茶葉が、鶏を元気にする なぜ、わざわざ茶葉を与えるのか。 理由は、鶏の腸内環境にあります。 茶葉に含まれる成分が、鶏の腸を整えてくれる。腸が整うと、鶏は元気になります。元気な鶏は、ストレスを抱えず、のびのびと過ごす。...
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